遠く離れた場所であっても ほら 近くにいるような景色

くるりのニューシングル「Remember me」が本日より発売中です。

NHKの家族を紐解くドキュメンタリー番組「ファミリーヒストリー」のテーマ曲としても話題を呼んでいるこの曲。私はCDでは買ってはいないのですが、消しゴムアートを使ったPVが期間限定で公開中なので、そちらを見ながらこの曲の紹介をします。

”遠く離れた場所であっても
ほら 近くにいるような景色
どうか元気でいてくれよ”

ワンフレーズをかみしめさせるように歌うボーカルの岸田さん。そのまま読むと歌詞の意味はよく分からないのですが、フレーズ一言一言からリスナーが風景を連想することによって、とんでもなく奥の深い曲になります。この曲に登場するような”豆腐屋のおじさん”が現代に生き残っているのか分かりませんが、私の周りからはいなくなりましたね。でも、子どもの頃お母さんに連れられて、近所の魚屋さんに行ったような思い出が、個人的には思い出されました。どんな事をしゃべって、どんな服を着てたかなんて覚えていないけど、こんな人がいたなってことは何となく覚えていて。

昔の頃の記憶が、色付きでよみがえるようなフレーズの数々。遠く離れた場所であったとしても、思い出は近くにある。そんな愛おしい思い出の数々が「どうか元気でいてくれよ」って歌ってくれてる気がする。この曲の主人公は男の子でも、お父さんお母さんでも、おばあちゃんでもいいと思うんです。それぞれの思い出の中から、素敵な場面を思い起こしてくれそうです。

この曲を聴いた後、夜の９時だったんですが、家の中からシチューの匂いがして、誰か帰ったの？とおばあちゃんに聞いてみたんですが、おばあちゃんは「そろそろ帰ってくると思って」って、まだ帰ってない家族のために、晩御飯に作ってたシチューをあっためてたんですね。ああ、そういうのって家族の暖かさだなあって、この曲を聴いた後で、気づいたりしました。


くるりは今週金曜日、ひさびさに「Mステ」に出演し、この曲「Remember me」を歌います。ファンファンが加わってからは初のMステ出演。楽しみにしたいところです。
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