2014年2月11日火曜日

サンタフェとサカナトライブ・レポその2


▽2014/2/2
サカナクション「SAKANATRIBE」
@サンポートホール高松

サンタフェは恐ろしいです。この本を見てから、眉毛の濃い女性がタイプになってしまった感があって(笑) イモトさんとかが素敵に見えます。私どうかしてる。

そんな恐ろしいサンタフェとのエピソードは「その1」をご覧ください。

その2からは、サカナクションのライブ本編の話をしてまいります。ネタバレしますので、まだライブに参戦してない人はご覧になるのをご遠慮ください。そして風邪が治りませんで、多少見苦しい文章になるであろうこと、日付が経ってしまって断片的な記憶しかないレポになってしまうことをご了承ください。


私の席は3階の3列目でした。舞台は遠くに見えていて、見通しだけはいい感じ。開演まで街中の様子と、花の写真がスクリーンに交互に映されていて意味ありげ。

6時過ぎになって舞台が明るくなり、サカナクションのボーカル、山口さん以外の人が歩いて出てきました。この場面が衝撃でしたよね。今まで「雨!降る~夜!」とか、曲のイントロとかで騒がしく登場してきた印象しかなかったけど、今日のサカナクションはどちらかというと”静”のイメージ。ボーカルの山口さんも出てきて、しずかな会場の中で、アコギを鳴らしはじめます。なんか音の雰囲気がやさしい感じ。ここから何が始まるのだろうと、ドキドキしながら見ていました。だんだんとバンドの演奏が大きくなっていき、なんだか聞き覚えのあるギターリフが。もしかして、もしかして?と思ったら、あの曲だったんですねー。



「サンプル」でした。雰囲気はCDやYouTubeに入ってる音源とは全然違って、まさにライブリミックスな感じ。このアレンジはもしかしたら、このツアーでしか聴けないかもしれません。

今回のツアーは特にアルバムを引っさげてもいないツアーなので、その後の選曲も新しい曲というよりかは、ちょっと前の曲とか、アルバムの曲が中心になっていて。ひさびさの「表参道26時」でも踊りに踊ったし、「エンドレス」や「哀愁トレイン」なんかの選曲もよかった。「エンドレス」久しぶりに聴いたけど、名曲だよなあ。YouTubeのコメント欄の雰囲気を歌詞にしているのだけど、ライブにいると前にいる人や後ろにいる人が何を感じ、何を考えているのかなっていう曲に変わる。人の評価って、生きてるとどうしても切り離せないし、苦しむ部分でもある(楽しかったり嬉しかったりするときもあるのだけど)。それだけに、みんながいろんな思いを抱いた曲なのではないかなーと思います。

「シーラカンスと僕」や「流線」ではレーザー演出や照明、ライブペインティングがすごかった。あとでアンコールで話してくれたけど、舞台袖で油を伸ばしたりしてる人がいるんですよね。川の流れに見えたり、人が画面の上の方から覆いかぶさるような様子が見えたり、イマジネーションがかきたてられる一場面でした。「シーラカンス~」は、水族館みたいな感じと、映像のように見えていたものが、実は照明を何重にも重ねてできていたものだった、っていうのが衝撃でした。

ライブの本編中盤では新曲「ユリイカ」の披露も。私がグッズ買いに並んでる時に撮影してたカメラマンの写真が、そのまま舞台で白黒写真になって投影されてました。私は写真には写ってなかったかな。まあ私の顔が入って選ばれるはずもないが。(苦笑)



このレポが、サンタフェの写真集と話を絡めてるのは、基本的にはこのMVのせいです(笑)。芸術っていうものはエロスとも隣り合っていて、かつての名だたる芸術家が作った胸像とか、絵画に裸の男や女が登場するのは、そこに人間の真理があるからのような気がするのです。引き締まった体とか、くびれてる腰とかを見ると「美しい」と思う。そう思うのは人間だけなのかも、と思うとちょっと不思議な気分にもなりますが、それを「美しい」と思うのが人間なんですよね。

「ユリイカ」っていう曲のMVは、サカナクションもそこと同じ流れにいる、人間らしいバンドなんだなっていう証明のように、私は感じました。これらの芸術家は生々しいからこそ、人間の心の深層を突き、嘘がないのだと思います。


ということでレポその2はこの辺で。その3ではライブ後半の話と、セットリストを紹介します。サンタフェの中身もちらっとお見せするかも。心してお待ちください。←

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